一戸建ての家をお持ちの方や、購入を検討されている方は、「オープン外構」や「クローズ外構」という言葉を聞いたことがあるかと思います。これは外構の大枠を形作る時に使う考えの一つです。それでは、それぞれどのようなもので、どういった利点や欠点があるのでしょうか。一つ一つ見ていきましょう。

まず一つ目が、オープン外構です。上の写真は門扉や駐車場ゲートなど、道路と家を仕切る構造物がありません。こういった、道路との境界を作らないオープン性の高い外構を、オープン外構と呼びます。

利点としては、価格が安いことがあげられます。門扉などを作らない分、クローズ外構に比べて安価に作ることができます。また、玄関扉へのアクセスのしやすさや、駐車の際の円滑さなど、使っていて非常にというのがオープン外構の特徴です。

欠点としては、どうしてもプライバシー性が低い、ということがあります。何にも遮られていないので、通行人もふらっと家に入ってくるかもしれませんし、怪しい訪問者も玄関前ですっと入れます。裏庭へ回る細道に扉を作らなければ、敷地の奥まで侵入を許してしまいます。大切な車を傷つけられる可能性もあります。

続いて、クローズ外構について見ていきましょう。

先ほどのオープン外構に比べて、門扉や駐車場ゲートがついて、道路と敷地の区分けがはっきりしました。このように、道路側境界付近に開閉式のゲートを設置した外構をクローズ外構と呼びます。

利点としては、プライバシー性が高いということが挙げられます。通行人が家の中に入ってくることはまずありません。後はオープン外構に比べて、少しかっちりとした高級感を感じさせることができます。

欠点としては、高価になりがちというところが挙げられます。門扉などこだわり過ぎると青天井なところがあります。そして毎回毎回、門扉や駐車場ゲートの開閉が面倒です。

大きく分けてこの二つですが、これらを複合的に組み合わせたパターンもあります。一つはセミクローズです。

上の様に、門柱や門袖などが作られ、視覚的にも外と玄関が遮られたような印象となりました。ただ、門扉や駐車場ゲートがないため、出入りはスムーズです。こういった外構をセミクローズと呼びます。

これには変則バージョンも多数あります。例えば、門袖の部分に門扉を設置して、駐車場は止めやすくオープンに、人の出入りだけ門扉で遮ったようなパターンも多くみられます。

どのパターンにするのか、によって極端な話、建物の配置も変わってきます。例えば、設計士さんがオープン外構の配置取りで家を計画していて、建築が出来上がっていく途中で、エクステリアの打合せが進んでいき、クローズ外構にしたくなった、というとき、門扉などを作るスペースが十分ではなく、納まらなくなってしまうことがあります。そんなことを避けるために、建物計画段階でこの辺りはじっくりと検討されることをお勧めいたします。

結局どれがいいの?と思ってしまうかた。まとめると以下のことが言えると思います。

少々値は張っても、プライバシー性が高くて、高級感のあるしっかりとした外構にしたい!→クローズ外構

別に多少通行人の人が足を踏み入れるぐらいは気にならないし、使うのが楽で、外構のお値段も控えめな方がいい→オープン外構

ものすごいざっくりと言ってしまいましたが、他にも街並みなどの要素もかなり深くかかわってきます。クローズ外構しかない街並みの中にオープン外構があると目立ちますし、その逆もしかりです。山の中の分譲地などはあえてオープン外構にした方が開放的に美しいエクステリアになったりします。最終的にはお客様とお打ち合わせの上、周辺の環境を踏まえて適切にアドバイスいたしますので、是非一度ご相談下さい。


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